オランダの画家、ヨハネス・フェルメールが好きです。

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光の画家、オランダを代表する画家、ヨハネス・フェルメール
オランダの画家、ヨハネス・フェルメールは光の画家とも呼ばれています。

最近、毎年のように彼の作品は、日本に来日してくれているので、作品を一つ見れば、誰もが「見たことある!!」と思うはず。

2015年の2月にルーブル美術館から初来日して、国立新美術館で開催された「ルーブル美術館展」で展示された、「天文学者」が記憶に新しいです。


「天文学者」(ルーブル美術館 所蔵)

世界中を探しても、30数点しかないと言われている寡作の画家であり、オランダを代表する画家フェルメールについて、その魅力を語ってみたいと思います。


フェルメールの一生
フェルメールはオランダ出身の画家。

その当時、オランダはネーデルランドと呼ばれていて、その中のデルフトという地方でフェルメールは、1632年にまれました。




「デルフトの眺望」(オランダ マウリッツハイス美術館 所蔵)



生家はパブと宿屋を経営していて、のちにフェルメールは跡を継ぎます。

フェルメールは生家の半径500メートル以内で、一生を終えたと言われています。

結婚して、画家として、経営者としての生活を半径500メートルの中で過ごしたフェルメール。

画家としての業績は、とても寡作であるところから、本業として行っていなかった、という説があります。



先ほども触れたように、お父さんの稼業を継いでパブと宿屋の経営をしていたフェルメールですが、実は結婚当初はお父さんに借金があり苦労してました。



でも結婚した相手の女性の家が裕福で、また、熱烈なパトロンもいたお陰で、じっくりと画業に取り組むことができました。

生涯を支え続けたパトロンがいたからこそ、彼はラピスラズリから作られるウルトラマリンブルーを贅沢に使って、絵を描くことが出来ました。




「手紙を読む青衣の女」 (オランダ アムステルダム国立美術館 所蔵)



ラピスラズリから作られたウルトラマリンブルーは当時、純金と同じくらいの価値だったと言われていて、フェルメールのその青は「フェルメールブルー」とも言われています。

それはまるで、金箔をふんだんに使った、日本の狩野派の絵のようです。



また1662年から2年間、最年少で画家中心のギルド(組合)である、聖ルカ組合の理事を務めていて、1670年からも同様に2年間、同じ役職に就いています。

一生のうちに二度も、画家の組合である聖ルカ組合の理事に選出されるのは非常に珍しく、画家として高い評価を受けていたこが伺えます。



しかし、彼の人生のピークはまさにこのときで、のちの人生は下る一方でした。

第3次英蘭戦争が勃発し、ネーデルランドの経済もがた落ち。

新しい作風の画家が台頭し始め、彼の作品の人気も落ちていきます。

戦争によって、奥さんの実家も貧乏になり、また彼のパトロンも亡くなってしまいます。

順風満帆だったフェルメールの人生は、坂を転げ落ちるように悪くなり、最後には借金で首が回らなくなってしまって、1975年この世を去ります。没年齢は42歳とも43歳とも。

その後、妻のカタリーナは破産してしまいます。


フェルメールの友人
冒頭でご紹介しました、2015年2月に国立新美術館で開催された「ルーブル美術館展」。

その時、フェルメールの作品「天文学者」が初来日したのですが、フェルメールの作品で男性が一人だけで描かれて作品となっているのは、この「天文学者」と「地理学者」(フランクフルト、シュテーデル美術館所蔵)のみです。


「地理学者」(フランクフルト、シュテーデル美術館所蔵)



これら二つの作品にはモデルがいます。



フェルメールの友人で、彼の死後、彼の遺産管財人にもなり、史上初めて顕微鏡を使用して微生物を発見した、微生物学の父と言われているアントニ・ファン・レーウェンフックです。

レーウェンフックは、フェルメールと同郷で、彼の友人でした。



また、余談ではありますが、この二枚の絵で学者が来ている服が日本の着物のような形をしていて、当時日本ブームがありフェルメールも影響を受けていたことが伺えます。


サルバドール・ダリは、ヨハネス・フェルメールをリスペクト
サルバドール・ダリはパブロ・ピカソと共にスペインを代表する超天才な画家です。

その超天才がリスペクトしてやまない画家が、フェルメールです。

フェルメールの代表作で、ルーブル美術館所蔵の「レースを編む女」(ルーブル美術館 所蔵)を大絶賛していて、「この娘の持つ、目に見えない針を中心に、宇宙全体が回っている」という言葉を残しています。




「レースを編む女」(ルーブル美術館 所蔵)



大絶賛のこの作品。

好き過ぎて、ダリ自身もこの作品をモチーフにして『フェルメールの「レースを編む女」に関する偏執狂的=批判的習作』(グッゲンハイム美術館 所蔵)という作品を描いています。




「フェルメールの『レースを編む女』に関する偏執狂的=批判的習作」(グッゲンハイム美術館 所蔵)



まるで別作品ですが、女性の顔が描かれている部分が、やはりフェルメールですね。


盗難されやすいフェルメールの作品たち


フェルメールの作品は1970年以降、ちょくちょく盗難の被害に遭ってます。




「恋文」(アムステルダム美術館 所蔵)




「ギターを弾く女」(ロンドン ケンウッドハウス)




「手紙を書く婦人と召使」(ダブリン 私邸ラスボローハウス)



「手紙を書く婦人と召使」は、1974年と1986年の二度にわたって盗難に遭っているが、無事返ってきています。



逆に今も探され続けている作品もあります。



それは「合奏」(ボストン イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館)という作品です。




「合奏」(ボストン イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館)



3人の男女が楽器を演奏している作品なのです。

ガードナー美術館では今も、作品の額縁のみ美術館の中で展示していて、「合奏」が戻ってくるのを待っています。
世界が認めるフェルメールの魅力


いかがでしたでしょうか?

私は、30数点しか作品が無いにもかかわらず、同じ作者の絵が何度も盗難被害にあっていて、20世紀の天才ダリが大絶賛するというだけで、フェルメールと言う画家の存在は、知識として知っておいたほうが良い画家の一人だと思っています。



是非、日本へフェルメールの作品が来日した際は、本物を観に行かれることをお勧めします!

そして、実際にその絵に触れてみれば、「百聞は一見に如かず」でフェルメールの魅力を肌で感じることができると思いますよ!



私はフェルメールの本物の作品を、過去に2枚だけ観に行くことができました。

「ディアナとニンフたち」と「真珠の耳飾りの少女」です。







上:「ディアナとニンフたち」

下:「真珠の耳飾りの少女」(両作品 オランダ マウリッツハイス美術館 所蔵)



「真珠の耳飾りの少女」は、少女の目に引き込まれてしまいました。



フェルメール、観れば観るほど、その魅力にはまっていくこと、請け合いです!

ぜひ、一度本物をご堪能あれ!

おススメはこちらです→知識ゼロからのフェルメール鑑賞術 [ 森村泰昌 ]

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