
日本でも大分定着してきたハロウィン季節が、また近くなってきましたね。
特に小さな女の子や男の子が、魔女やドラキュラ、おばけなどの仮装をして地域を歩く姿は、本当にかわいいモンスターたちで、このイベントの魅力を感じずにはいらないなぁと思います!!
でも待って!!世のお母さん、お父さんの皆様!
そんな仮装をしてくれる子どもたちから「ハロウィンって何のためにするの~?」と聞かれて、答えることができずに困ってしまった経験はありませんか?
小さな子どもでも「ハロウィンって何?」がよく分かるように、簡単にポイントを押さえてまとめてみました。
お子さんにハロウィンについてお話しするときの、参考にしてみてくださいね💛

ハロウィンって何?を簡単に説明しようとするときに、以下の3点が大切になってきます。
- 亡くなった人の魂を迎える外国の行事
- モンスターの恰好をする理由
- 「ジャック・オー・ランタン」のジャックって誰?
この3点を上手く伝えてあげれば、子どもたちにとってもわかりやすいですよ。
一つずつ解説していきます❣
1.亡くなった人の魂を迎える外国の行事
子どもたちに伝えるためには、もう少し表現を柔らかくした方がいいので、言い換えると
外国では死んでお化けになった人たちが、家族に会いに来る日があって、お迎えする準備をするんだよ~。それがハロウィンだよ!
という感じです。
日本のお盆やお彼岸の習慣に似ていますね。
死んだ人の魂を迎えるなんて、とても宗教的なのですが、意外にもキリスト教が発祥ではないのです。
発祥の地はヨーロッパのケルト地方。
今で言うイギリスの北部とウェールズ地方と、その周辺地域の一部です。
ハロウィンの行事は、ケルト地方にもともとあった宗教の儀式だったのでした。
キリスト教の宣教者が、ケルト地方の宗教との融和を図るために、キリスト教に取り入れたイベントだったのです。
ケルト歴という暦があって、11月1日から始まって10月31日で1年を区切っている暦です。
この暦に合わせて、ケルト地方の方々は生活していました。
10月31日は一年の終わり。その日に、死者の魂が家族に会いに来ると言われていて、魂をお迎えする儀式をしようという尊い気持ちがそこにはあります。
日本で言うところの、お盆とお正月が一緒になったような、そんな儀式ですね。
しかも時期は秋の終わり。たくさんの大地の恵みを収穫して、豊富な食べ物が得られて、その喜びをみんなで享受するために、一緒に収穫祭も行われていました。
一年のうちで一番盛り上がる、最高の時期のイベントであることがうかがえますね。
でもこんなに嬉しくて楽しいことがたくさんある行事なのに、なぜモンスターやお化け、魔物の恰好をするのでしょうか?
2.モンスターの恰好をする理由
日本のお盆とお正月を合わせたような行事、と書きましたが、一つだけ異なる点があります。
それは、亡くなった人たちの魂が家族に会いに帰ってくるときに、魔物も一緒にやってくると言われているのでした。
それどころか、生きているこの世の人たちを連れて行こうとする、と恐れられていました。
なので、亡くなった家族には会いたいけど、魔物には会いたくない、ではどうしたらいいか。
人だとばれなければ、魔物は自分たちを連れて行かないのでは?と人々は考えました。
ハロウィンの時には怪物やお化け、モンスターの恰好をしてごまかそう!!ということになり、仮装をするようになったと言われています。
なるほど!ですね💛
このことを子どもたちにわかりやすく説明するには、次のように言ってみてはいかがでしょうか?
死んでお化けになった人たちが帰ってくるときに、一緒に悪霊とか悪いお化けや魔物もやってくるんだ。
魔物が人をさらってしまうから、魔物の仲間だと思わせてさらわれないようにするために、モンスターの仮装をするんだよ~。
この説明をきいて、子どもたちはどんな顔をするかなぁ💖
3.「ジャック・オー・ランタン」のジャックって誰?
ジャック・オー・ランタン。
ハロウィンには欠かせないキャラクターとして、カボチャをくり抜いて作ったランタン(提灯)がありますが、ジャック・オー・ランタンと呼ばれています。
ジャックって、誰のことなんでしょうね。
ジャックはアイルランドの伝承のお話が元になっていて、そこ中に出てくる人物です。
以下がそのお話の要約です。
昔アイルランドに、ずる賢いジャックという男の人が住んでしました。
悪魔がジャックの魂を取りに来た時に、ジャックは悪魔をだましてやりこめて、もう魂を取りに来ないという約束をしたんだって。
その後、本当にジャックは死んでしまったんだけど、悪いことばかりしていたから天国には行けず・・・。
なので地獄へ入れてもらおうとして行ったんだけど、地獄にはあの悪魔がいて「約束だからジャックの魂は引き取れない」って言われてしまいました。
行き場の無くなったジャックはあの世とこの世を、行ったり来たりするしかなかったんだそうな。
地獄から帰る途中の道が暗かったから、せめて灯りが欲しいと悪魔に言ったら灯火を少し分けてくれて、転がっていたカブをくりぬいて提灯を作って、その中に火を入れたんだって。
このお話がアメリカに渡って、カブよりカボチャの方がよく育ったから、ジャックが持つ提灯もカボチャになった。そして今では、カボチャがジャックの提灯というイメージになっていったんだよ。
ハロウィンは死んだ人があの世からこの世に帰ってくるお祭りだから、ジャックのお話のイメージがハロウィンにぴったりで、一緒になって広まっていったんだよね。
ざっくりとこんな感じで説明してみたら、子どもたちもなんとなく理解してくれるかな💖

私が小さい頃は、外国の行事なんてせいぜいクリスマスくらいなものでした。
バレンタインデーも中高生になった頃からみんなで騒ぎ出して、外国の文化に触れる機会がどんどん増えていきました。
でもこのハロウィンに関しては、もうかなり年齢を重ねた今、素直に仮装して楽しむ勇気がないかなぁと思って、仮装している子どもたちを見て楽しんでいる程度です。
今の時代の子どもたちは、こうして自分の国以外の文化を知るチャンスがいっぱいありますね。
特にキリスト教以外の文化圏である行事のハロウィンは、とても貴重な体験ができるイベントだなぁ思いました。
ハロウィンの由来を子どもたちにお話しすることで、日本以外の国の文化を大切にする気持ちが育ってくれたらいいなと、個人的には思う私です。
おススメはこちら→ハロウィーンってなぁに? (主婦の友はじめてブック) [ クリステル・デムワノー ]
こちらもおススメです→ハロウィーンのひみつ [ はやし ちかげ ]